2009年9月7日月曜日

ウィラートラベルのリクライニングシートは良い

今朝、日テレのOha!4 NEWS LIVEウィラートラベルが取り上げられたのでそれに便乗して取り上げます。
私は何度か複数社の高速バスを利用させてもらっていますが一番快適と思えたのがウィラートラベルです。

競合他社と比べなによりも素晴らしいのがその座席です。リラックスというシートのタイプとしています。
リクライニングの範囲はほぼ水平まであり、頭の当たるところには柔らかい外付けのクッションがあります。座って腿のあたりまでシートはフォローしてくれます。レッグレストもあります。シートの生地やクッションも良いもので座り心地は他社のものと比べて良いものです。
そして最大の特徴が頭をすっぽりと覆うことができるドーム上の日傘です。これはシート一つ一つについています。形のイメージとしては美容院のパーマ機のようなものです。これにより隣り合わせた方と目を合わせるような気まずいことは起きませんし、遮光カーテンとしても活用できます。私はそれに個室に似た安心感を感じました。

私はリラックス以外使ったことがありません。ホームページや今朝のOha!4 NEWS LIVEではグレードをあげることができるとありました。
リラックスよりグレードの高いプレミアムではシートの性能がより快適なものになっています。
価格は東京・仙台間ではリラックスが3,400円として、プレミアムは4,600円となっています。これでも新幹線を使うよりも半額以上は安いです。高速バスは窮屈な座席に長時間座らせられるのですから、プラス1,000円とちょっとならば選択肢として悪くないでしょう。
他にもビジネスクラスがあり、こちらは無線LANやテレビが利用可能です。そのぶん料金は高くなっていますがそれでも新幹線と比べてさらに安く、夜行を使えば車内泊として考えられ十分な睡眠時間を移動時間とすることができます。

高速バスという業態で競合会社同士での差別化競争があるのでしょう。例えば価格であったり、例えば歯ブラシやタオルなどのトイレタリーの無料配布であったりです。しかしソフト的な差別化であれば容易にマネされます。特許などの参入障壁が築くことができれば良いのですが、それでなければやはりハード的なものを差別化するべきでしょう。
今回のウィラートラベルの座席を改善したものは、狭いバスに長時間拘束される消費者の立場となった素晴らしいものです。
他企業にも是非見習って欲しいですし、あわよくばそれ以上のシートを提供して欲しいです。
ウィラートラベルはオススメです。


話はそれます。
高速バスの持つ売りである快適さと安さが高速道路料金の値下げでの自家用車利用により脅かされていると見ています。きっとそう思う方も多いでしょうし、いつかどこかのニュースでも似たような意見を聞きました。
高速バス競合会社同士との差別化は重要です。しかし高速バスでなくてはならないという業態全体的なベネフィットを消費者に提示することも必要です。
1人での移動ならば自家用車と同じくらいの料金コストなので疲労の少ない高速バスを使うようにしましょう、などでしょうか。では複数人ならばコストは逆転するのでしょうか。例えば省エネ、エコロジーでしょうか。自家用車の維持コストでしょうか。どれも決定打に欠ける気がします。
体感する不況はさらに続くと見て、新幹線や飛行機の国内線は需要が減少し、高速バスや自家用車の高速道路利用に需要が大なり小なり寄せられるのは間違いないでしょう。
そのとき高速バスはどのように進化するのでしょうか。1人の高速バスユーザーとして楽しみですね。不況という前提ですけど。

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