2009年8月26日水曜日

「ウェブは菩薩である」感想

夏季休暇、夏休みです。大学生の夏休みの宿題と言えばそう!読書感想文ですね。レポートではなく読書感想文です。

今回の課題図書は深見嘉明さんの「Webは菩薩である」という本です。
内容に関して軽く触れましょう。
この「ウェブは菩薩である」ではメタデータについて分かりやすく説明されています。このメタデータとはインターネットで情報を検索するときに使われるものです。メタデータが本で言うところの目次や付箋の役割を果たし、日々我々のインターネットでの検索行動をより便利にしているものです。このメタデータはそれぞれ利用者の履歴であったり、タグとタグ編集という技術により有機的に効率化されています。

感想ですが、私にとっては目新しいことがほとんど無く、特に感動も無く、ただ情報の確認をしただけでした。本で取り上げたサンプルに「Google」、「Amazon.com」、「YouTube」、「ニコニコ動画」といずれも有名かつ今最も魅力的なオンラインサービスですが、それだけにそれに触れた人は多いでしょう。これらは実際にサービスを利用すればなるほどとすぐに理解できてしまうことばかりです。私においてはそれらは今まで大学を通じて学んできたことですし、物足りないとしか思えません。
とは言うもののその中で個人的に触れず放置していたサンプルがありました。それは「はてな」です。このはてなコンテンツである「はてなブックマーク」や「タグクラウド」が魅力的に見えました。
普段私は「mixi」や「ゲムトモ」(「モバゲータウン」のフォロワーと見ていいかと思います。)の話題づくりとして「オワタあんてな\(^o^)/」などを見て回っています。この「オワタあんてな\(^o^)/」とは主に2ちゃんねるのスレッドをまとめたブログをあらかじめ登録し、新しく記事が投稿順に随時リンクが更新されるというものです。2ちゃんねるといえば日本で最も活発に言葉が飛び交う掲示板です。その数あるスレッドの中で今一番食べ頃な話題をつまみ食いできることが日々の話題づくりに非常に役立っています。
「はてなブックマーク」はブックマークの共有を行えます。日ごろ優秀な話題を回収しているユーザーの情報源、情報網を丸々自分のとしてしまえることができます。これは「オワタあんてな\(^o^)/」のリンクを公開するということに通じるものがあります。私には「オワタあんてな\(^o^)/」が「はてなブックマーク」ユーザーの数だけあるように見えました。また「オワタあんてな\(^o^)/」だとある程度記事のジャンルが限定されてしまいます。そういった面で「はてなブックマーク」はジャンルに縛られず多角的に見られるのではないでしょうか。
また「タグクラウド」についても驚きがありました。記事にそれぞれタグをつけることができます。「タグクラウド」では今ウェブ上に貼られているたくさんの記事のタグを一覧にし、さらにその中で今最も注目されているタグを大きく表示させ、目立たせるものです。
この「タグクラウド」は「pixiv」にも使われています。「pixiv」とはイラストを投稿することを中心の目的としたSNSです。私も利用させていただいています。
「pixiv」での創作活動をされている人の多くは二次創作(既存の著作物を画題としたもの)を描きます。そういったことがあるため、今人気のアニメ作品のタイトルのタグがむくむくと膨れてしまいます。それらタグが振られた絵に内容を想像することが容易で、私はあまり興味が湧きません。
しかし「はてな」の「タグクラウド」はどうでしょう。絵というカテゴリは外れ、あまつさえ開かないとわからない「これは酷い」といったようなタグが貼り付けられます。そしてユーザー数の数だけ確実性をました「これは酷い」と言えるような記事に出会えることができるのです。もちろん期待外れもあるでしょうし、そう素晴らしいタグにも数があるでしょうけれど。
メタデータ技術は今後とも注目され、より「Amazon.com」のようなおすすめ機能を超える素晴らしい、検索というよりも情報提供が研究され、開発されるでしょう。また我々一般ユーザーも知らず知らずに貢献し、今までのサービスは使えば使うほどよりよいサービスに進化していくことでしょう。そういった期待は実感としてあります。

最後にこの本のタイトルでもある「ウェブは菩薩である」という結論ですが、それに対して意見します。言いたいことはごもっともですが、それにしても「ウェブは菩薩である」という結論はあまりにも無理があるのではないでしょうか。

余談ですが早速「はてな」に登録しました。サービス概要がウェブページから読み取ることが難しいです。以前も「はてな」を利用しようと試みましたが同じ理由で断念しました。こういったところを改善していただけたらなと思います。

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