2009年10月24日土曜日

自己分析・性格判断テストは状況によって嘘っぱちである

よくある――

 あなたは人からよく"がんばり屋"と言われますか?
 1.はい 2.いいえ

――みたいなテストってあてになりませんよ、という話です。

就職活動で推奨される自己分析ですが、それによく用いられるのが性格判断テスト。
結果で出た適正職業の情報や自分の特性なんかは鵜呑みにせず、自分なりに情報を処理しましょう。

これは昨日やった講義のまるまる受け売りです。


性格判断テストにおいて、二つの前提を設定しています。

1.性格は状況によって変化はしない。
2.性格は時間の経過によって変化はしない。

性格判断テストをする時の環境と、実際にテスト結果を実生活に生かすとき、これらの状況で性格はまったく同じでなければテスト結果が正しく生かされることはありません。
常識的に考えて、この前提は破綻しています。
例を挙げます。

 行為を寄せる異性の前ではあがってしまい
 気心の知れた友人の前ではおどけてばかり
 家で一人でいるときはのんびり静かに読書

こういう人は当たり前にいますよね。
つまり状況によって性格はかわるということです。
また、時間も状況の一つであり、状況がかわるのであれば性格も確実に同一であるとは言えません。
例えば、バイトの時間、食事の時間、時間による体組織の成長等。


また、ペーパーテストの場合テストそのものにも問題があります。

テストはテストをする人の主観で回答されます。
問いの文章のニュアンスの取り違いが起きることも少なくないでしょう。

「あなたはミッキーマウスが好きですか」という質問があったとしましょう。
この場合の「好き」とはどういう意味でしょうか。
「好き」の度合いは、「はい」と答える場合どのくらいが適正なのでしょうか。
回答に客観性が求められません。
他人から見て「はい」なのに、自分から見ると「いいえ」であるとしてしまう場合もあります。


では学生生徒はどのようにそういった性格判断テストと付き合っていけばいいのでしょうか。
それは「あのときの私はそうだった」と捉えるべきでしょう。
そしてそのときの結果と今の自分を、自分なりに比較して成長を確かめましょう。
それはきっと自信にもなるでしょうし、過去と現在の自分を結びつけることでその延長にはなにがあるのかという方向も見出せるかと思います。

おそらく大学生なら3年生の春くらいに受ける機会があったと思います。
それと今の興味や得意を比較して、その先に見える企業は大いに期待できるのではないでしょうか。


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