2009年10月31日土曜日

「ヤバい情報収集術」感想

めんどくさがりなので、どうにかブラウジングを楽に、効率的にできないものかと読んでみました。

今回は小川浩著の"ヤバい情報収集術"を読んでの感想をまとめます。


本の内容について軽く触れます。
前半は知識の確認。後半は本編となっています。親切な構成と言えます。

前半は情報についての捉え方についてまとめてあります。
web2.0とはなんなのか。情報を収集するにあたっての心構えや付き合い方。
情報にはタイムリーな情報と前知識としての情報があり、それをこの本ではフロー情報とストックとして紹介し、解説しています。

後半では、では実際にどのように情報を収集するかが述べられます。
まずはアンテナの感度を磨くことをすることを勧めています。ここでいうアンテナとは情報に対する嗅覚のようなもので、収集範囲を自身の興味以上の範囲まで広げることを推奨しています。
具体的にwebでの情報収集に役立つツールやサイトを紹介しています。
収集範囲はオンラインだけにとどまらず、実際に街を歩くことも重要とあります。
図書にから得る情報にも注目するべきであるとしています。図書は情報が完結していることと、明確なテーマがあるということが利点であるとしています。

前半に関してはあまり感じることはありません。
当ブログのような場末のブログを覗いていらっしゃる方には必要の無い前提知識です。
なんとなくYahoo!だけで日々検索されている方は一度読むとwebの見方が変わると思います。
ただ知ったかぶりしていた用語を確認することもできて、後半を読むに当たっての必要な情報をよくまとめていると思います。

後半は色々ためになりました。
現在でも現役で最先端のツールが紹介されています。今や常識となったそれらのツールですが、人によって見逃しも多いでしょう。その記述だけは確認するべきでしょう。
名刺はビジネスパーソンとしてはすぐに入れ替わるので古い名刺は捨てるなどの整理が面倒である。なので電子化して名刺によってかさばったスペースを確保しようというような記述があります。ここで少し考えたのですが、捨ててしまうよりアーカイブデータとして確保しておいたほうが、今後の役に立つのではないでしょうか。もちろん有用な名刺とそうでないものもありますが、名刺は個人情報であり、強い情報ソースだと思います。破棄よりはデータベースに組み込んでしまえば、人材と適切なコンタクトにつながるのではないでしょうか。
情報社会は人との関係がフラットになり、人と人がネット回線により常に接触できるようになります。そこでより多くの人との情報を得ることが重要でしょう。個人情報をオンラインサーバに保存し共有ができれば一番の状態ではありますが、個人情報の扱いは現代においては扱いが難しく、情報流通の整備と基盤の構築が社会の課題ですね。
街を歩くことでの、情報収集やアンテナの拡張についての記述については、情報ソースとしての正確さやクオリティについて考えました。web上の情報は膨大ですが大半は素人の情報です。やはり書店に並ぶ情報ソースはプロフェッショナルの仕事であって、一見して同じ内容でも観点や考え方が習熟しています。速報性にかけますが、そういった付加価値で鮮度は書籍、雑誌として発刊されたものであっても十分に新しいものと見ていいと思います。

webの活用が成長していく過程で、どうしてもwebブラウザばかりを追ってしまいがちですが、世界はそれだけではないです。幅広い情報ソースメディアと、できれば実体験情報もあればいいですね。といった感想です。

人気ブログランキングへ

0 件のコメント:

コメントを投稿