おひさしぶりです。
今回は日経コミュニケーション編の「ARのすべて」の感想などをまとめます。
今回もtwiyomiをしたものをまとめたので本の内容と離れるかもしれません。
まずはこの本はどういう本なのか説明します。
この本はAR、つまり拡張現実、あるいは拡張現実「感」とも呼ばれますが、それについて実際に開発に携わる人達、研究者達13人の解説や意見があります。
誰だと言えば、「ARToolKit(AR開発ソフト)」の開発者である加藤博一さんや、iPhoneアプリで話題をさらった「セカイカメラ」を発表した頓智ドットの井口尊仁社長などがいます。
これからのARのあり方、ARとはそもそもどういった技術から出来ているのか、ARとともに成長しそうな技術はなんなのかといった最先端のARについての話が書かれてあります。
ARとはセンサー系の技術であるというのが本書の内容でした。
例えばiPhoneを持っているのならわかると思いますが、位置情報、方向、角度が揃うとその場所をカメラ越しでCGを重ねることができる。あるいは風景をカメラで認識して、条件に当てはまる場所にCGを重ねるなどです。
つまりセンサーが充実すればするほどARが充実することになります。
これからはセンサーを利用したものが強みを増すのだろうと思いました。
例えば音声をキャプチャしたり、味や香りもいいでしょう。
センサーとはなんでしょうか。
人体のセンサーを機械のセンサーで補助する理由とはなんなのでしょうか。
こういった事を考えると面白いアイディアが沸々と浮かんできます。
ARの怖さというものもあります。
人体センサーに外部センサーが介入してくるという点です。
人は何かをセンサーで感じることができるから、思考したり行動したりできるのです。しかし外部センサーの介入が人体センサーに誤作動を起こしたり、判別への混乱を起こしたりした場合どうでしょうか。
本では例として「電脳コイル」というアニメを挙げました。「電脳コイル」とは電脳メガネと言われるHMD(ヘッドマウントディスプレイ)をつけた子供達の話です。電脳メガネ越しで見る世界はARに充ち溢れ、子供達はいたずらをして回ります。
私にはその世界がとても恐ろしいものが隠れているように思えます。現実の物体が隠れてしまうのは事故を呼ぶのではないか。質感のないものとあるものをごっちゃにしてしまうのではないだろうか。
開発には障害があり、使う方にもリテラシーが求められている技術だと思います。
今後の課題としてはITインフラであるというのが印象です。
AR情報をリアルタイム、ノーウェイトで引き出せるのが最良です。それこそメガネで世界を見るように。
それに関しての技術も紹介されているので興味がありましたら本を手に取ってみてください。
LTEが早く実現するといいですね。
本ではARはあくまでカメラ越しのものという見方であると感じました。
そうではなく、物質にCGを重ねられるという点を見ていないのではないでしょうか。
例えばマネキンにARマーカーを貼って、憧れのアイドルをカメラ越しで再現し、触ったりもできる。可能性は十分ありますよね。そういった研究についてお話があれば良かったなと思います。
ところで任天堂のDSの後継機の話をご存知でしょうか。
ウワサによるとHMD型であると言われています。
それが確かならば、ARは今後のキーワードとして高い可能性があります。すでにiPhoneでも稼働しているARではありますが、ますます目が離せません。
0 件のコメント:
コメントを投稿